子宮体癌手術後に抗がん剤を投与する時とは?

スポンサーリンク

ここでは、「子宮体癌手術後に抗がん剤を投与する時」
についてお話します。

 

子宮体癌の手術後は
化学療法を行う場合があります。

 

化学療法で使用する抗がん剤は様々な種類があり、
使用することで副作用もあります。

 

そこで、今回は子宮体癌の
手術後の抗がん剤についてまとめました。

 

手術後に抗がん剤を投与する理由

 

子宮体癌の治療は手術がメインであり、
抗がん剤はその補助的な役割があります。

 

しかし手術後の病理検査で転移の
確認をした際に、子宮体癌の悪性度が高い、

 

リンパ節など他の部位に転移している
可能性や全身転移する可能性が
少しでもあれば抗がん剤を使用します。

 

再発リスクは子宮体癌初期では
無い限りゼロではありません。

 

目には見えないくらい小さい癌細胞があり、
それが大きくなって再発する可能性もあります。

 

その場合に事前に再発や転移を
予防する目的でも使用します。

 

実際に全身転移している場合は、
抗がん剤は全身に効果がありますので、

 

全身転移した癌細胞を縮小、
消滅することができます。

 

抗がん剤の使用方法

 

抗がん剤は内服と点滴があり、
それぞれ病院で異なります。

 

通常は2種類を組み合わせて使用し、
1クール2〜5日間を3週ごとか

 

月1回、毎週など休む期間を
挟みながら行います。

 

これを3〜6クール行います。

 

初めて抗がん剤を使用するときは必ず
入院して抗がん剤の効果や副作用を

 

観察しますが、次回からは外来で
通院して行う場合もあります。

スポンサーリンク

抗がん剤の効果の出方は個人差があります。

 

さらに、副作用が強くてダメージが
ある場合やあまり効果がない、

 

同じ抗がん剤を長期間使用すると
癌細胞が耐性を持ち抗がん剤の
効果が薄くなることもあります。

 

その場合は、抗がん剤の種類を変更したり、
あまりにも副作用のダメージが強い場合は

 

休薬や減量、抗がん剤自体を
中止することもあります。

 

抗がん剤の副作用

 

抗がん剤を使用したら、ほぼ全員に
なんらかの副作用が出現します。

 

癌細胞は増殖スピードが早く、
抗がん剤は増殖スピードの早い細胞を攻撃します。

 

しかし、骨髄や毛髪細胞、
胃粘膜も癌細胞同様に増殖スピードが
早いため抗がん剤が攻撃し副作用が出現します。

 

そのため、抗がん剤投与後は休憩する
期間を作り正常な細胞は回復します。

 

しかし癌細胞は回復スピードは遅いため、
回復しきらないうちに抗がん剤を投与、
そして休憩を繰り返し最終的に消滅させます。

 

抗がん剤投与を初めて数日は嘔気、発熱、
食欲不振、倦怠感、皮膚の赤みやかゆみ、
じんましんなどアレルギー反応が出現します。

 

さらに数週間経過すると下痢や便秘、腹痛、
脱毛、口内炎、鼻血、あざ、歯茎の出血、
感染しやすくなります。

 

そこからさらに数ヶ月経過すると、
皮膚や爪が黒ずみ爪が変形、
関節が痛み匂いに敏感になり味覚も変わります。

 

ただし、副作用も個人差があるので
すべての方が同じ副作用が
出現するとは限りません。

 

このように、手術後は再発リスクや
転移の可能性を考慮し抗がん剤を
投与することがあります。

 

副作用が出現している間は肉体的にも
精神的にもつらいですが、

 

この経過を経て子宮体癌は
完治することができます。

スポンサーリンク